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食に関する日本人の肉体的特性について [日本人の遺伝的特性]

日本でも近年は欧米型の疾患が頻出するようになって来ました。
古い統計ですが、1975-1977年にかけてアメリカで食生活の調査が行われ、「ガン・心臓病・脳卒中などの生活習慣病は食生活が原因で起こる食源病であるという結論がでました。マクガバン上院議員らがまとめたので「マクガバン・レポート」と呼ばれています。

その中で注目したいのが、日系人の調査で日本食中心の日系1世では脳卒中が多く、3世になると欧米人のように脳梗塞が多くなると言う点です。このレポート発表後にアメリカで流行したのが、健康のために粗食に徹し、足りない部分は健康食品で補うというものでした。
これにより生活習慣病が予防出来ることがわかったのです。

政府が特保などの健康食品認定品を許可するようになり、最近になって健康食品に関する認識が高まって来ましたが、メーカーーの宣伝に振り回されて正しい摂取の仕方をしているとは言えず、まだまだこれからという感がします。

健康食品について考える前に私たち日本人の持つ肉体的な特性について知っておいた方が良いだろうと思います。

1)乳糖不耐症
私たち日本人を含む東洋人は成人すると、乳に含まれる乳糖(ラクトース)をあまりうまく消化出来なくなります。特にその度合いの強い体質を「乳糖不耐症」、別名「ラクターゼ欠乏症」といいます。ラクターゼは離乳期まで乳に含まれる乳糖を消化するために必要ですが、それ以降は急激に活性が低下し、成人してからもその状態が続きます。lこれを「成人型ラクターゼ欠乏症」といい、ほ乳類としては正常な状態で全人類の半数近くがこのパターンです。

しかし、欧米人は成人してからもこの活性を高く維持出来ます。そのため、乳製品をうまく消化出来るのです。乳製品は乳幼児のための高脂肪、高エネルギー食品ですから、消化出来ない日本人が乳製品を多く取ると肥満の大きな原因となるのです。

一般的な日本人ではラクターゼ活性が5~30%程度に低下していますので、概ね成人が一日に飲む牛乳の最大量は400mlと考えて良いと思います。




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