タミフルは効果がない? [新型インフルエンザ]
最近タミフルについても、いろいろとデータが出てくるようになりました。
特に医療としての本質、つまり「生命を救う」という純粋な使命とは裏腹に、
多くの製薬会社の行っている利益優先主義から来る生命の軽視については、
多くの人々が気がついてないだろうと思います。
現代人には、「薬を飲むことで病気が治る」という「薬信仰」がまん延していて、
もはや、切っても切れない存在となっています。
確かに薬を服用することで、病気の進行を食い止め、体の自然治癒力を高め、
病気を癒してくれます。ところが、現在開発されている薬は、病気の進行を食い止め
ながら、その一方で新たな病気を作り出すという側面を併せ持っています。
これまで、書いてきた「タミフル」も解熱剤と併用することで、場合によっては生命を
危険に陥れることもあります。そして、インフルエンザウイルスの感染拡大によって
明らかとなるワクチンの持つ弊害などです。
最近、タミフルについても、「効果がない」というレポートが出てきています。
これらは、明らかに発売前の臨床試験で明らかになっていながら、その事実が隠蔽
され、インフルエンザウイルスの感染拡大で莫大な利益が得られ、かつ、人々の
インフルエンザに対する恐怖心を煽り、さらに利益を上げるという構図が浮かび
上がってきます。
以下に、そのレポートの一部を引用しておきます。
引用元
http://www.npojip.org/sokuho/091216.html
(2009.12.16号)
『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No139
タミフルに肺炎などの防止効果認めず
非営利研究組織コクランのチームが研究公表
不十分な点に対して、当センターがコメント中
NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 六郎
コクラン共同計画のチームが、タミフルなど、抗インフルエンザウイルス剤 を用いても合併症としての肺炎などを防止する効果は認められなかった、
再検討結果をまとめて、英国医師会雑誌(BMJ)に発表しました。
関連の記事はこのほかにも多数あります。
これまでタミフルが肺炎などの合併症予防に効くとされていた最大の根拠
はKaiserらの報告でした。この報告は、オリジナルの論文ではなく、10件
のランダム化比較試験を総合したものでした。
そのうち、学術雑誌に公表された論文は2つだけで、あとの8件は、抄録な
どの類であって、第三者が分析可能なデータでありませんでした。2件の公
表データを合わせても、合併症を有意に低下していなかったのです。
Kaiserらの論文は、したがって全く根拠といえないものであったため、
「肺炎を予防する」効果は日本を含めて世界のどの国もタミフルの正式効能
としては認めていなかったのです。
それが、あたかも、効果を証明したかのように扱われ、本年流行した09Aイン
フルエンザ(いわゆる「新型」インフルエンザ)において、WHOや各国政府が
タミフルの使用を推奨する根拠となっていたのです。正式に承認はされてい
ないのに、実際にはあたかも効くかのように扱われてしまったのです。
その点を、林医師は適切に指摘したものです。
今回の再検討結果の中心部分は以下のとおりです。
10件のうち8件の論文は評価できないため除外した。他の2件の証拠では、
下感染症(肺炎)合併の危険度は0.55(95% 信頼区間:0.22-1.35)であった。
臨床試験結果から、タミフルは嘔気を生じる(オッズ比は1.79:95% 信頼区
間1.10-2.93)であった。まれな有害事象については、市販後データの質が低く、
報告率が低い可能性がある。
結論は、以下のとおりです。
ノイラミニダーゼ阻害剤は、ふだん健康な成人にはインフルエンザの症状を
軽減する効果が少しある。インフルエンザ感染の機会があってから服用した
場合には、検査で確認できるインフルエンザの予防には効果があるが、これ
はインフルエンザ患者のわずかでしかないので、この目的には有効ではない。
季節性のインフルエンザに対する症状の軽減のためには、ノイラミニダーゼ
は選択肢になりうるかもしれない。しかしながら、オセルタミビルによる合併
症の防止という点に関する従来の知見は、良質のデータを欠くため、土台か
ら崩れてしまった。これら不明の点を解決するためには、独立したランダム化
比較試験が必要である。
今回のコクランチームの再検討は、合併症の予防の証拠が不確かである、
という点が明らかになったこと、その過程で、コクランチームのメーカーに対す
る要求にもかかわらず、メーカーがデータの提出を拒否した点が明らかになっ
たという点で、大変意義があるといえます。
03. 2009年12月18日 23:31:32
タミフルの有効性に疑惑 発売元の学術論文はでっち上げと英医学誌が暴露
(日刊ベリタ)インフルエンザについての唯一の有効な医薬と宣伝されたタミフル
(とその類似物)の、有効性を示すとされたそもそもの学術論文がでっち上げで
あったことが最近暴露された。
これは、イギリスの医学雑誌(British Medical Journal、BMJ)の2009年12月
8日号に発表された報告である。
(バンクーバー=落合栄一郎)(2009/12/15 21:51)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200912152151252
その他、
1)臨床試験で精神障害が多発していたことが判明、
2)観察研究が、NSAIDsについて吟味することなく結果を出しているので、信頼できない
などです。
ここに書かれていることは、タミフルが「肺炎予防に効果がある」ということを根拠に
WHOの推奨もあって、その販売が拡大されて来ましたが、実際にはそのような効果が
なかったということを明らかにしたものです。
日本は世界でも有数のタミフル消費国であり、インフルエンザワクチンも多くの
先進国では、ワクチン接種が開始されて以降、効果がないという製薬会社の報告に
より、ワクチンの回収が行われ、その摂取率は下がっています。
何故か、日本だけは蚊帳の外で、厚生労働省は未だに接種に本格的になっています。
そして、ワクチンも国内製は安全ということが言われて来ましたが、国内でも「化血研」の
ものに死亡例が集中していて、本当に国内製のワクチンが安全か疑問です。
いわば、日本は製薬会社の実験場になっています。
特に医療としての本質、つまり「生命を救う」という純粋な使命とは裏腹に、
多くの製薬会社の行っている利益優先主義から来る生命の軽視については、
多くの人々が気がついてないだろうと思います。
現代人には、「薬を飲むことで病気が治る」という「薬信仰」がまん延していて、
もはや、切っても切れない存在となっています。
確かに薬を服用することで、病気の進行を食い止め、体の自然治癒力を高め、
病気を癒してくれます。ところが、現在開発されている薬は、病気の進行を食い止め
ながら、その一方で新たな病気を作り出すという側面を併せ持っています。
これまで、書いてきた「タミフル」も解熱剤と併用することで、場合によっては生命を
危険に陥れることもあります。そして、インフルエンザウイルスの感染拡大によって
明らかとなるワクチンの持つ弊害などです。
最近、タミフルについても、「効果がない」というレポートが出てきています。
これらは、明らかに発売前の臨床試験で明らかになっていながら、その事実が隠蔽
され、インフルエンザウイルスの感染拡大で莫大な利益が得られ、かつ、人々の
インフルエンザに対する恐怖心を煽り、さらに利益を上げるという構図が浮かび
上がってきます。
以下に、そのレポートの一部を引用しておきます。
引用元
http://www.npojip.org/sokuho/091216.html
(2009.12.16号)
『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No139
タミフルに肺炎などの防止効果認めず
非営利研究組織コクランのチームが研究公表
不十分な点に対して、当センターがコメント中
NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 六郎
コクラン共同計画のチームが、タミフルなど、抗インフルエンザウイルス剤 を用いても合併症としての肺炎などを防止する効果は認められなかった、
再検討結果をまとめて、英国医師会雑誌(BMJ)に発表しました。
関連の記事はこのほかにも多数あります。
これまでタミフルが肺炎などの合併症予防に効くとされていた最大の根拠
はKaiserらの報告でした。この報告は、オリジナルの論文ではなく、10件
のランダム化比較試験を総合したものでした。
そのうち、学術雑誌に公表された論文は2つだけで、あとの8件は、抄録な
どの類であって、第三者が分析可能なデータでありませんでした。2件の公
表データを合わせても、合併症を有意に低下していなかったのです。
Kaiserらの論文は、したがって全く根拠といえないものであったため、
「肺炎を予防する」効果は日本を含めて世界のどの国もタミフルの正式効能
としては認めていなかったのです。
それが、あたかも、効果を証明したかのように扱われ、本年流行した09Aイン
フルエンザ(いわゆる「新型」インフルエンザ)において、WHOや各国政府が
タミフルの使用を推奨する根拠となっていたのです。正式に承認はされてい
ないのに、実際にはあたかも効くかのように扱われてしまったのです。
その点を、林医師は適切に指摘したものです。
今回の再検討結果の中心部分は以下のとおりです。
10件のうち8件の論文は評価できないため除外した。他の2件の証拠では、
下感染症(肺炎)合併の危険度は0.55(95% 信頼区間:0.22-1.35)であった。
臨床試験結果から、タミフルは嘔気を生じる(オッズ比は1.79:95% 信頼区
間1.10-2.93)であった。まれな有害事象については、市販後データの質が低く、
報告率が低い可能性がある。
結論は、以下のとおりです。
ノイラミニダーゼ阻害剤は、ふだん健康な成人にはインフルエンザの症状を
軽減する効果が少しある。インフルエンザ感染の機会があってから服用した
場合には、検査で確認できるインフルエンザの予防には効果があるが、これ
はインフルエンザ患者のわずかでしかないので、この目的には有効ではない。
季節性のインフルエンザに対する症状の軽減のためには、ノイラミニダーゼ
は選択肢になりうるかもしれない。しかしながら、オセルタミビルによる合併
症の防止という点に関する従来の知見は、良質のデータを欠くため、土台か
ら崩れてしまった。これら不明の点を解決するためには、独立したランダム化
比較試験が必要である。
今回のコクランチームの再検討は、合併症の予防の証拠が不確かである、
という点が明らかになったこと、その過程で、コクランチームのメーカーに対す
る要求にもかかわらず、メーカーがデータの提出を拒否した点が明らかになっ
たという点で、大変意義があるといえます。
03. 2009年12月18日 23:31:32
タミフルの有効性に疑惑 発売元の学術論文はでっち上げと英医学誌が暴露
(日刊ベリタ)インフルエンザについての唯一の有効な医薬と宣伝されたタミフル
(とその類似物)の、有効性を示すとされたそもそもの学術論文がでっち上げで
あったことが最近暴露された。
これは、イギリスの医学雑誌(British Medical Journal、BMJ)の2009年12月
8日号に発表された報告である。
(バンクーバー=落合栄一郎)(2009/12/15 21:51)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200912152151252
その他、
1)臨床試験で精神障害が多発していたことが判明、
2)観察研究が、NSAIDsについて吟味することなく結果を出しているので、信頼できない
などです。
ここに書かれていることは、タミフルが「肺炎予防に効果がある」ということを根拠に
WHOの推奨もあって、その販売が拡大されて来ましたが、実際にはそのような効果が
なかったということを明らかにしたものです。
日本は世界でも有数のタミフル消費国であり、インフルエンザワクチンも多くの
先進国では、ワクチン接種が開始されて以降、効果がないという製薬会社の報告に
より、ワクチンの回収が行われ、その摂取率は下がっています。
何故か、日本だけは蚊帳の外で、厚生労働省は未だに接種に本格的になっています。
そして、ワクチンも国内製は安全ということが言われて来ましたが、国内でも「化血研」の
ものに死亡例が集中していて、本当に国内製のワクチンが安全か疑問です。
いわば、日本は製薬会社の実験場になっています。
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